子育ても家事も夫婦関係も、思うようにいかず、すぐに答えがでないもの。
思うようにしたいと思うこと自体、そして答えを求めること自体が間違っているのかもしれない。
でも毎日毎日、出口の見えないことに対峙することは疲れたり不機嫌になることもある。
その一方、自分に少し余裕ができると、良いように考えられ、楽しくなったりもする。
そんなときに図書館でジャケ買いならぬジャケ借りした本。
自分を甘えさせるのではなく、なまけるのではなく、自分を自分でごきげんにするとはどういうことなのでしょうか。
この本の意図しているところをまだしっかりと理解はしていませんが、自分なりに理解したポイントをまとめてみたいと思います。
ライフスキルという技術
WHOでは「ライフスキル」という概念を定義づけている。
「個人が日常生活の欲求や難しい問題に対して効果的に対処できるように、適応的、前向きに行動するための必要な能力」という意味である。
つまり「よりよく生きる技術」。
よりよく生きるためにも技術が必要ということ。
そして、よりよく生きるためには、よい心の状態でいることが大切である。
きげんが悪くなって損をしているのは自分自身である。
「ごきげん道」
ごきげんにする方法は、技術であり、「ごきげん道」という道ともいえる。
そのため練習が必要。繰り返し習慣化して会得できる。
しかし歩き続ける過程そのものに価値がある。
「ごきげん」と「ふきげん」
「ごきげん」
「フロー」とほぼ同義。
「フロー」を突き詰めた状態が「ゾーン」という。
ゆらがず、とらわれず、余裕がある、集中とリラックスが共存、何かに没頭、それ自体を楽しむ
⇒フォーマンスの質が上がる。うまくいく。自分の力を出せる。
「ふきげん」
「ノンフロー」とほぼ同義。
余裕がなく焦っている、何かにとらわれて集中力を失っている、心がざわついている
⇒パフォーマンスの質が下がる。うまくいかない。自分の力を発揮できない。
ポジティブシンキングとの違い
「ごきげん道」は、認知の働きで無理やりモチベーションを上げるのではなく、心を大事にする知恵。
ポジティブシンキングとは別のもの。
ポジティブシンキングは、マイナスの意味づけをプラスに変えること。
しかし意味づけを変えるのにはエネルギーがいる。
ごきげん道では、自分がごきげんになるように脳を使う。
自分の気分をよくして、ごきげんになってから、自分が何をすべきか認知の脳で考えて対応する。
自分の表情、態度、言葉を良いように変えると、自分の心の状態も変えることができる。
自分なりのまとめ
「ごきげん」になる、「ごきげん」でいるのは、自分にも周りにもよいこと。
自分でごきげんになる「ごきげん道」は一朝一夕で身につかないが、自分の表情、態度、言葉を良いように変えたり、自分がごきげんになるものを見つけることによって、磨かれていく。