息子とおかん,学びを楽しむ

ひとりっ子息子の学び,遊び,強み,習い事,好きなことや,おかんの学び,遊び,働き方,家事の効率化について綴る。

ブックレビュー『あの天才たちは,こう育てられていた!』諸富祥彦著

 

kindle unlimitedで読みました。

本の概要

著者の諸富先生は,カウンセラーでもあり,大学の先生でもあり,

子育てをはじめとしたさまざまな領域の本も書かれています。

 

この本では,私たちが名前は聞いたことがある天才たちの子ども時代を振り返ることを通して,

子育てで本当に大切なことは何かがわかります。

本の構成としては,人物ごとに,

  • 子どもの頃のエピソード
  • 子育てに活かしたいポイント
  • 一文で表せるポイント

が書かれています。

それぞれの人物についての記述は短いので,

とても読みやすいです。

 

登場人物と子育てポイント

登場人物と一文で表された子育てポイントです。

  • スティーブ・ジョブズ

子どもの好奇心を伸ばすことができる親の下で,才能は開花する

  • ジョン・レノン

子どもは「自分がやりたいこと」を自分の心の中で知っている

  • トーマス・エジソン

問いかけに根気強く丁寧に答えることで,子どもの知的好奇心は発達する

  • パブロ・ピカソ

芸術分野での早期教育は意味があるが,子どもの反応を見て決めた方がいい

  • ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

ためらわずに経験や教育を与えることが,子どもの「隠れた才能」を開花させる

  • ウォルト・ディズニー

子どものいたずらは「サービス精神」の表れ。

大人が認め励ますことで,個性や能力になる

  • ライト兄弟

収集癖は創作力を養う原点になる。

まずは温かく見守ってあげたい

  • アルベルト・アインシュタイン

言葉の遅れが多少あっても大丈夫。

他のチャンネルで思考しているのかも

  • チャーリー・チャップリン

お母さん自身が子育てを楽しむ。

それが,子どもに「人生の喜び」を感じさせる

  • ヘレン・ケラー

障害をもつ子の子育てには根気が必要。

それが実を結ぶときは必ず訪れる

  • アンリ・ファーブル

友達が少なくても,それと引き換えにもっと大事な何かを学んでいる可能性がある

  • 杉原千畝

転校は人間関係をつくる技術を学ぶ機会。

それは,めったに得られない大きな財産

  • 福沢諭吉

「一人の人間」としてきちんと生きている姿を見せることが,何よりも大切な教育になる

  • アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ

ぼーっとしているのは「創作の時間」。

想像力や創造性を育んていることも

  • レオナルド・ダ・ヴィンチ

「運命の必然」がきっかけとなって集中力が生まれ,養われることもある

  • フィンセント・ファン・ゴッホ

1つの事にとことん取り組む。

それが,子どもの人生を「充実したもの」にする

  • ハインリヒ・シュリーマン

今年のプレゼントが子どもの人生を変えるかも。

さて,あなたは何を贈る?

  • ハリス・クリスチャン・アンデルセン

子どものために「時間」を使う。

それが,子どもの心を豊かにしていく

  • 松下幸之助

「自分が働いて報酬を得る」体験が子どもの大きなモチベーションになる

  • 徳川家康

一人でポツンといるときにこそ,子どもは「人を見る力」を培っている

  • スティーブン・ホーキング

みんなに受け入れられる必要はない。

自分を理解する先生との出会いが子どもを救う

  • ベーブ・ルース

「心から信頼し,尊敬できる先生との出会い」を求めることも,親の務めのうちの一つ

  • アイザック・ニュートン

子どもは孤独に耐える天才でもある。

その「孤独」が彼らの独創性を育むことも

  • ココ・シャネル

子どもがなぜ嘘をついているのか?

大人は立ち止まって考える必要がある

  • フローレンス・ナイチンゲール

極端な家庭で育ったゆえに何かを見つけ,

懸命に育っていく子どもも多い

  • ジグムント・フロイト

絶対的な愛情を注ぎ続けていい。

それが子どもの自信,自己肯定感を培う

  • 伊能忠敬

理系に進ませたいのなら,幼少時からのエリート教育が功を奏することも

  • 坂本竜馬

思春期の体験で,男の子とは強くなるもの。

小さい時に弱くても大丈夫

  • マリー・キュリー

子ども自身の関心に寄り添い,それを手伝うのが親の務め

  • ガリレオ・ガリレイ

探検は好奇心の表れ。

叱らず,知的好奇心の種が芽生えていると考える

  • ヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチ

変わり者でもいい,どんくさくてもいい,

優しさと誠実さを失わないことが大切

  • カール・グスタフ・ユング

たとえ学校に通わなくても,子どもの内面は育まれている

  • マザー・テレサ

「生き方のモデル」となる大人と出会うこと。

それが子どもの人生を運命づける

  • 手塚治虫

「大好きなもの」を1つ,子どもに持たせる。

それが,子どもの心の支えになる。

  • 夏目漱石

一日30分でいい。

子どもと二人きりになり,一緒に楽しく過ごす時間をもつ

  • 西郷隆盛

親子の豊かな「感情交流」が子育ての原点。

そのふれあいの中で,子どもは育っていく

 

この本から学んだこと

天才たちの子どもの頃は,困ったちゃん?

登場する天才たちの多くは,子どもの頃,

いわゆる問題を抱えていたり,困らせていたり,心配をかけるような子どもでした。

しかしそれが天才に結びついたのには,いくつかの要因があったようです。

周囲の人の理解,愛情

その要因の一つは,周囲の人の理解や愛情です。

周囲の人というのは,親であることもあります。

また人によっては親に恵まれず,兄弟,身近な人,出会った人であることもあります。

世間的には問題を抱えているように見えても,

子どもを信じ,理解し,愛情を注ぐことが,子どもの成長に大きな影響を与えています。

親である私ができることが,

やはり子どもを信じ,理解しようとし,愛情を絶やさないことだと思います。

人以外との出会い

人との出会い以外にも,さまざまな出会いが子どもに影響を与えています。

それは,虫だったりマンガだったりガラクタだったり,

大人が感心しないものであることもあります。

それが子どもの成長の大きな影響を与える。

子どもの興味関心を大事にしたいです。

子どもをみる

この本で,さまざまな子育てポイントを学ぶことができます。

そのなかには,子育て一般にあてはまることと,

わが子に合うか合わないかを考えて活用したいこととがあるかと思います。

やはり,子ども自身を見るのが大事ですね。

子どもの問題や心配のタネに見えることは、実は天才の兆しなのかもしれません。

 

子育てでは,どうしても心配や不安が生じます。

この本のどこかに,自分の心配や不安と同じことが書かれていて,

励まされるのではないでしょうか。

 

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