息子とおかん,学びを楽しむ

ひとりっ子息子の学び,遊び,強み,習い事,好きなことや,おかんの学び,遊び,働き方,家事の効率化について綴る。

ブックレビュー『頭のよい子に育てるために3歳から15歳までのあいだに今すぐ絶対やるべきこと』川島隆太著

 

 概要 

著者の川島先生は,脳機能開発研究の第一人者であり,

DSゲームソフトの「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の開発で有名な方です。

この本では,脳を育てるために,普段の生活習慣で気をつけることが9つ書かれています。

その9つとは,

  1. 「米+おかず」の朝ごはんを食べる
  2. 朝食は親子で一緒にとる
  3. スマホは1日1時間以内を厳守する
  4. 脳を硬直させるテレビとゲームを遠ざける
  5. 親子で「脳トレ遊び」「料理」をする
  6. 幼児は読み聞かせ,小学校から音読
  7. モノのごほうびはNG!言葉で速攻ほめる
  8. 脳は寝て育てる
  9. 外遊びで育てる

 

項目を見ると,どこかで見聞きした内容であるようにも思えます。

しかしこれらを調査結果などから説明されていることで,

より重要性が理解できます。

また,これまで見聞きしていたことは中途半端な知識だったと気づき,

より効果的な方法を学ぶことができます。

 

 

「米+おかず」の朝ごはんを食べる

朝ごはんを食べることが良いことは,たびたび聞かれます。

しかしここで注意したいのは,

  • 主食は「米」であること
  • おかずからとる栄養素が欠かせないこと

です。

調査の分析から,

主食だけの朝食だと,朝ご飯を食べていないのと同じパフォーマンスしか発揮できないとのこと。

そしておかずの数が少ないほど,子どもの発達が悪くなるとのこと。

我が家は毎朝,決まったメニュー。

ご飯,納豆,ゆで卵,しらす,のり,時々トマト,果物,時々ヨーグルト,です。

どれも調理いらず。

できれば,みそ汁を追加したいなあ。

 

朝食は親子で一緒にとる

調査データの分析から,

子どもの内発的動機(自分からやりたいと思って取り組む)を高めるには,

子どもをとりまく総合的な環境が重要。

特に健康的な生活習慣,そしてその中でも朝食を食べる習慣が大事だそうです。

ただ「親子で一緒にとるのがよい」ということの根拠は書かれていませんでした。

文科省の調査で「子どもと一緒に朝食を食べていない親が半数以上」というデータをもとに,川島先生が「非常に悲しい気持ちになった」と書かれています。

先生の子どもへの思いが伝わってきます。

 

スマホは1日1時間以内を厳守する

スマホを利用すると勉強時間や睡眠時間が減少するので悪影響があるのは想像できます。

そのなかでも,使用時間を1時間未満にとどめている子は,スマホを使っていない子よりも少し成績が良いという調査結果があるそうです。

これは,スマホを使っていながらも自己コントロールができているからではないかと分析されています。

また,LINEは使っただけ成績が下がる。

というのも,通知が来ることで注意力が散漫にもなるからです。

そして,スマホを使うことで前頭前野の働きに抑制がかかり,学習効果が消えてしまうとも書かれています。

おそろしいことです。

まずは,親自身の使い方を考えなければなりません。

 

脳を硬直させるテレビとゲームを遠ざける

テレビを視聴する時間が長いほど,言語性知能指数の発達が悪くなり,

MRI画像からも,視聴時間の長さに比例して大脳皮質の発達が悪くなることが判明しているそうです。

これもスマホと同様,前頭前野に抑制がかかっていることが原因とのこと。

ゲームも同様。

 

親子で「脳トレあそび」&「料理」をする

調査結果から,

「家族のコミュニケーションが多い」

「子どもの目標意識や探求心が高まる」

「脳が良く発達する」

ことがわかっているそうです。

とはいえ,現実は時間がない親が多い。

そこで川島先生は,親子で毎日10分脳トレあそびをすることを勧めたところ

とても効果があったとのこと。

また,料理やお手伝いでも効果的だとのこと。

もしかしたら,内容は各家庭に合わせればよいのかもしれません。

1日10分とか週1回,親子で一緒に何かをやる時間をもつことが大事なようです。

 

幼児期は読み聞かせ,小学校から音読

読み聞かせは,聞いている子どもの脳と読んでいる大人の脳のどちらにも好影響を与える。

 

モノのごほうびはNG!言葉で速攻ほめる

内発的動機は成績upにつながり,

外発的動機では成績につながらない。

しかし唯一,「みんなからすごいと言われたい」という外発的動機は成績につながっているそうです。

そして,ほめると内発的動機に関わる前頭前野の右側が動く。

中でも,すぐほめること,やりきったことをその場でほめることが大事。

これは,親子で一緒の時間を作ることによって,機会が増える。

 

脳は寝て育てる

睡眠時間は大事,というのは誰もが認識していると思います。

調査結果からも,早寝早起きができて,睡眠時間が確保されている子は,さまざまな面で能力が高いということがわかっているそうです。

 またMRI画像の分析から,睡眠時間と,脳の中の記憶に関わる海馬の面積は正比例しているそう。

記憶を定着させるには,良い睡眠が必要だということです。

 

外遊びで育てる

運動によって子どもの認知機能は高まり,

有酸素運動によってBDFE(神経細胞の成長を調整するたんぱく質で,学習や記憶に関連している)が増える。

外遊びで十分な運動をすることが大事。

 

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