息子とおかん,学びを楽しむ

ひとりっ子息子の学び,遊び,強み,習い事,好きなことや,おかんの学び,遊び,働き方,家事の効率化について綴る。

ブックレビュー『「ダメ!と言わなければ子どもは伸びる―子育てがもっと楽になる本』親野智可等著

 kindle unlimitedで読んだ本です。

概要

親野先生は,静岡県の公立小学校で23年間先生として勤務された後,

現在は教育評論家として活躍されています。

私も,メルマガやyou tubeを楽しく拝見しています。

最近you tubeの更新がないのがさみしいです。

親力 | 教育評論家・親野智可等のホームページ

 

  • 「ダメ」がダメな理由
  • 「ダメ」と言わない方法
  • 「ダメ」と言わない効果
  • 子育ては自分育て

について書かれています。

「ダメ」が「ダメ」であることはもちろん,

子どもの気持ちへの寄り添い方や親としての心構えなど,

大切なことが書かれていました。

以下,大切だなあと思ったところをまとめます。

  

「ダメ」がダメな理由

  • ダメを連発すると,子どもの自己肯定感が下がる
  • 子どもを完璧にする必要はない
  • 大人になって何らかの経験でやる気スイッチが入ったらやるようになる
  • 親は待つのみ
  • 大人になって「やらなきゃ」「自分ならできる」という気持ちになって実行するためには,自己肯定感を育てる方が大事 

 

「ダメ」と言わない方法

お母さんが「ダメ」を我慢するのではなく,

工夫が大事。

工夫は,方法の工夫と言葉の工夫。

 

方法の工夫

子どもが言われなくても自然にできる環境づくり。

たとえば,宿題に取り組むことができるようになるために,

「とりあえず準備方式」。

学校から帰ってきて遊びに行く前に,

とりあえず宿題や筆記用具などをテーブルの上に出しておく。

そうすると,遊びから帰ってきたときにすぐ取りかかることができる。

 

それでもうまくいかないときの方法

  • すぐにはうまくいかない
  • 常に改善を心がける
  • できなければ目をつむる 
  • 結果をもとめず,そのこと自体を楽しむ(そうすれば,結果は後からついてくる)
目をつむる

目をつむるとは,見て見ぬふりをするということ。

できなかったら,一緒にやったりやってあげればいい。

今できなくても,大人になったらできるようになることもある。

目をつむることは,親の一番大切な資質ですらある。

なぜなら,

子どもが日々を安らかな気持ちで生きられるのが

何物にも代えがたいくらい大切だから。

そしてそれによって,自己肯定感と他者信頼感が育つから。

子どもには反撃力がないため,言われ放題言われてしまいがち。

その子どものストレスは,いつかどこかで出てくる。

思春期,成人してから,親に介護が必要になってから…。

目をつむったら,代わりにほめられるところを見つけ出してほめる。

 

言葉の工夫

まずほめる。

よくやっていることや熱中していることをほめる。

さらに深められるように応援する。

ほめられることで,周囲にやさしくなれる。

熱中する経験があることで,課題設定力と自己実現力が育つ。

 

ほめる方法

とりあえずほめる。

事実がなくてもほめると,事実がついてくる。

 

ほめるための方法

部分に注目する。

直させたいところがあるときは,ほめたあと。

 

子どもの気持ちを思いやる

子どもは,学校でいろんなことがあって,やっと家に帰ってきている。

ときには,先生に注意されたり,係を担っていたり,友達とのやり取りに気をつかったり。

けっこうがんばっている。

そんな状態で帰ってきた子どもの気持ちをまず思いやることが大事。

 

まずいほめ方
  • 子どもにプレッシャーをかけるほめ方

いつも100点でえらいね」

いつも100点じゃなきゃだめなのね

  • 条件付きのほめ方

「100点取れる子で,お母さん嬉しい」

→100点取れる子じゃなきゃだめなのね

  • コントロールするためのほめ方

「あなたはわがまま言わないがんばりやさんね」

→わがままを言えなくなる

 

良いほめ方
  • 努力やがんばりの過程をほめる
  • 単純にうれしさを共有する

「やったね!」

  • 共感とセットにする

「うれしいね!」

これは子どもが悔しい気持ちをもっているときも。

励ますのは,共感したあとで。

 

肯定的な言い方が難しいときは

単純な言い方をする。余計なことは言わない。

「○○しよう」

「よーい,はじめ!」

 

親のストレスをコントロールするためには

親のストレスの出口が,子どもに向かってしまうことがある。

一人で抱え込まないこと

助っ人をつくるには,いい人間関係が大事。

ここでも大事なのは,「共感」「ほめる」「自己開示」。

その他の具体的方法

  • ストレス解消法をもっておく
  • イライラしたら子どもから離れる
  • イライラしたら深呼吸する
  • イライラしたら「イライラしてきたぞー」と子どもに警告する

 

子育ては自分育て

親といえども,自分の価値観や生き方を子どもに押し付けることはできない。

誰もが自分自身の人生を生きるために生まれてきた。

子どもの「あと伸び」を信じて,

自己肯定感と他者信頼感という根幹を育てよう。

子どもと過去の自分のおかげで,現在の理解に至ったと考えよう。

「子どものために変わりたい!」と思わせてくれる子育ての素晴らしさ。

 

今の私にささったこと

まえがき 「ダメ」を連発するお母さんの会話

まえがきで「ダメ」を連発するお母さんの様子が実況中継のように書かれています。

私はkindleの読み上げ機能を利用してこの本を読んだのですが,

この「ダメ」連発のお母さんの会話は,もはやコントにしか思えず,

笑いをこらえられませんでした。

こんなにも「ダメ」と言っているのか。

しかし自分を振り返ってみると,言ってる言ってる。

いまはマシになっていますが,イヤイヤ期には言ってた言ってた。

客観的に聞くと,「ダメ」のダメさがわかりました。

 

目をつむる

これは衝撃的でした。

しかし,これこそが親の大事な資質だそう。

イライラしたら,心の中でこれを唱える訓練が必要そうです。

 

子どもの気持ちに思いやる

そうですよね。

子どもは結構がんっばっている。

家は安らぎの場所でありたいですね。

 

肯定的な言い方が難しい時は,単純な言い方で

ついついぐちぐち言ってしまいたくなるので,

これも心の中で唱えなければ。

 

何かに迷った時に,また読み直したいです。

 

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