「天才は親が作る」
天才といわれる一流のスポーツ選手の親の子育てについて書かれています。
親たちのかかわりが、天才たちを作ったことがわかります。
それとともに、親たちに共通しているルールは、「スポーツ選手を育てるため」もしくは「天才を生み出すため」だけでなく、子育ての大事な軸を示していると思われました。
本書の最後の解説にも「子育てに悩む多くの父親・母親が、スポーツという小さなジャンルにこだわらず本書を一読されることを期待する」と書かれています。
ただ突出しているのは、親たちがこの軸を貫いていること、とことん突き詰めていること。
その意味では、誰もができることではないかもしれません。
迷いの連続である子育てにおいて、軸を示してくれる本です。
本に登場する天才
- 松坂大輔
- イチロー
- 清水宏保
- 里谷多英
- 丸山茂樹
- 杉山愛
- 加藤陽一
- 武双山
- 井口資仁
- 川口能活
親たちの共通点
親たちの共通点をまとめました。
スポーツ選手を育てるためだけではなく、子育てに共通した軸だと感じます。
親のスタンス
- 親が楽しんでいる
- 親が一生懸命
- 親も一緒に汗を流す
- 計画性、強い意志、覚悟
- 仕事より子育てを選ぶ
子どもへのかかわり
- 親が子どもに興味を持つ
- 子どもの特質を見極める
- 子どもの変化を見逃さない
- 継続のさせ方がうまい
- 子どもの変化を見逃さない
- 面白がるような練習を考える
- 適切な目標設定
- 深い愛情
- 子どもの気持ちを尊重
社会・環境へのかかわり
- 環境づくり
- 道具は本物を
- 子どもの興味を優先
- 時には社会と戦う
子どもへの影響
- 子どもが自信をもって前に進む
- 親が理解してくれているので、子どもに足枷はなくなる