出口汪先生の「2歳から12歳の脳がグングン育つ!論理の力」を読みました。
私も予備校時代には、出口先生の現代国語の参考書で勉強させてもらいました。
出口先生は予備校講師から、その後教える年齢を下げていき、現在は幼児教育に携わっていらっしゃいます。
you tubeでも発信されています。
印象的なポイント
- 第四次産業革命が訪れる。第三次産業革命では、コンピューターがあらゆるものを自動化し、ネット社会が実現した。第四次産業革命では、AIやロボットが”自律化”する、つまり、AIが自分で判断できるようになり、多くの仕事では人間を必要としなくなる。
- 脳は6歳で80%発達し、12歳に完成する。
- 検索すればいいだけの知識は不要だが、考える核となる知識は必要
- 物語を読むことで、言葉によってイメージを喚起する力を養うことができる
- 脳を育てるのは環境次第。親が環境を作る以外ない。それにはまず、親がこれからの教育のことを知って勉強する必要がある
- 子どもが論理を発見するしかけ(環境)をつくるのが大事。教えるのではない。
- 言葉を使うということは、そこに論理が発生している
- 論理力は、後天的に学習訓練によって身につける
- 論理の役割は「整理すること」「伝えること」
- 論理は、「イコールの関係」「対立関係」「因果関係」の使い方の法則
- 「イコールの関係」「対立関係」を使って世界を整理する
- 「因果関係」を使って物事を考えたり、思考を前に進める。思考の中心。
- 論理的思考力を育てるには、普段から「なぜ?」という習慣をもつことが大切
- 論理力を身につけると、現象面だけでなく、本質を見出せるようになる
- 要点は抽象、飾りは具体。
- 文と文との間も論理的な関係がある。「具体と抽象」「対立関係」「因果関係」
- まとまった文章には必ず主張(要点)があり、抽象的に表現される。それを説明するため、具体的な文章で補足される
まとめ
「要点は抽象、飾りは具体」というポイントは非常に大きな学びでした。
人に伝えたいこと、大事なことは、抽象的な言葉で表されます。
ただそれだけでは人には伝わらないし、面白くない。
だから具体例や説明といった飾りが必要となる。
しかし飾りだけに目をとられると、要点、本質を掴めない。
抽象と具体を適切に使い分けることで、自分の頭を整理したり人に伝えることができる。まさに論理力だと感じます。
論理とは、生きていく上で当然のことのようでありながら、これまでふわっと何となく捉えていました。そうすると、文章を書けない、人に伝えられない、という状態になってしまう。
AIの時代、情報過多の時代に、自分で整理する力、伝える力は必要だと感じました。