関西の進学塾、浜学園の学園長である橋本憲一さんの本です。
その方法は奇をてらったものではなく、実直に当たり前のことを継続する、ということだと感じました。
我が家は未就学児なので、具体的な方策についてはまだピンときませんでしたが、親ができることについての項目は今からでも念頭に置きたいことも多く、参考になりました。
以下、参考になったポイントをまとめます。
- 難関中学に合格するには、相応の学力が必要なのはもちろん、「テスト本番でどんな問題にも臨機応変に対応する力」や「小6冬の受験本番に自分の学力のピークを持っていく力」が必要
- 授業には授業を通しての「学び」がある。家庭学習には家庭学習を通して培われる「勉強の習慣」がある。テストは本番に向けた予行練習の場というだけでなく、子どもたちが「自分自身で本気で勉強と向き合う場」になる。テストは自分の力で本気で問題を考えさせる場。
- 定着した知識をタイムリーに引き出すには、その日授業で習ったことを自宅で復習し、復習テストで振り返り、誤りを直すことでまず自分に定着させ、それを3か月、半年、1年、1年半…とコツコツ継続して貯蓄すること。定着と整理には時間がかかる。親子で復習主義を徹底し、知識の引き出しを自分で開け閉めできるところまで洗練させる。
- 算数好きの子どもの中には、算数に対して「勉強」という垣根を超えた「ゲーム感覚」を持っている子がいる
- 浜学園のスパイラル方式:各学習単元は、子どもたちの理解力の発達に合わせて「経験の段階」→「使用の段階」→「意味理解の段階」と進んでいく
- 小5生は何かひとつだけ我慢することにトライする。ゲーム、テレビ、遊び、など。
- 自分が理解しきれなかった問題だけをまとめた自分だけの「難問集」をつくる
- 自分の不注意で間違えた問題を貼った「ミスパターンノート」をつくる
- 苦手な単元で、わかりやすい解説の問題解答を抜粋して貼った「弱点対策ノート」をつくる